卒業後の進路と注意点

資格を取得するのは結構な難易度であるにもかかわらず,就職には何の役にも立たない上、そもそもその職に対する求人がほとんど存在しない、というような資格があります。例えば通訳案内士もそのうちの一つです。英検1級並みの英語力を必要とし、その上歴史や地理の知識も豊富でなければいけませんから、合格はかなりの難関です。であるにもかかわらず、ガイドの職はほとんどありません。ボランティアガイドが大活躍しているからです。
同じようなことは海外大学へ進学し、海外で資格を取って来た人にも起こりえます。

海外でせっかく勉強した内容、取った資格は日本で活用できるのか。もし大学卒業後に日本へ帰国し日本で就職しようと考えているのであれば、帰国後のことを十分に調べてから海外大学へ進学すべきです。
アメリカの国家資格を取って帰って来た、というと聞こえはいいですが、アメリカの国家資格はアメリカでしか国家資格として認められません。日本では何の効力もありません。国家資格をたとえ国家資格として使用することができなかったとしても技術はバッチリ身についているという場合でも、その技術が日本人に必要とされているとは限りません。或いは通訳案内士同様、ボランティアが活躍している分野であれば、そこへ仕事として参入するのはいばらの道です。

 

今流行りのスポーツ系の資格は、アメリカでは大いに重宝がられます。それはアメリカではリトルリーグ級の子供スポーツチームにでもプロの専属トレーナーが常駐し、体や心のケアをするのが一般的だからです。日本では子供のスポーツチームを支えるのは保護者です。プロは必要ありません。
国内のスポーツジムにたくさんいる、パーソナルトレーナーと呼ばれる人達にも特別な資格はありません。アメリカの国家資格も英語も全く必要ないのです。あっても邪魔にはなりませんが、何の足しにもなりません。ただの自己満足に終わってしまいます。
そうなると結局日本では就職口はありません。あっても何の資格も無い他の学生と同じ条件です。最初からそれを納得済みで大学四年間十分楽しんできた、と言い切れる海外大学生活であれば全く問題ありませんが、日本での将来に役立てるつもりだったのであれば、無駄足を踏んでしまったことになります。
何をしたいかが明確であるのは重要ですが、それを将来に生かしたいなら、生きてくる可能性があるのかは、留学へ出かける前に調べる必要があります。
もっとも、逆に考えるなら、そんなことをつべこべ考えずに飛び出す留学も、十分に値打ちがあります。どちらにしろ納得済みで出かけ、何があっても想定内、というくらいの懐の深さで物事をとらえられるなら、思い切って日本を飛び出す意義があるでしょう。

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